January 27, 2009
ニュース - 古代の世界 - “眠れる美少女”の謎が明らかに - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

ロザリアの遺体がどのような方法で防腐処理されたのか、これまで謎に包まれていたが、最近になってイタリアの生物人類学者ダリオ・ピオンビーノ・マスカリ氏がそれを突き止めた。  当時ロザリアの遺体処理を担当したのは、シチリア人の剥製師であり“エンバーマー”(死体防腐処理師)であるアルフレッド・サラフィア氏だった。サラ フィア氏は1933年に亡くなっているが、今回ピオンビーノ・マスカリ氏はその親族を探し当て、同氏が生前書き残した資料を調査する機会を得た。  調査の結果、サラフィア氏が書き記した直筆のメモの中に、彼がロザリアの遺体に注入した薬品名が見つかった。その薬品は、ホルマリン、亜鉛塩、アルコール、サリチル酸、グリセリンだった。  ホルマリンは、殺菌力を持つホルムアルデヒドの水溶液である。ホルマリンを用いた死体の防腐処理は、いまでこそ広く行われているが、そ れを初めて行った人物の1人がサラフィア氏である。アルコールは、湿度が極端に低い地下墓地内で、ロザリアの遺体を乾燥させミイラ化する役割を果たしたと みられる。グリセリンは逆に、遺体が極度に乾燥するのを防ぎ、サリチル酸は、菌類の繁殖を防いだと考えられる(注)。  では亜鉛塩にはどのような効果があったのか。アメリカ・エンバーマー協会の事務局長メリッサ・ジョンソン・ウィリアムズ氏によれば、 ロザリアの遺体がほぼ完璧な状態で保存されているのは、亜鉛塩に負うところが最も大きいという。というのも亜鉛には、遺体を石のように硬くする働きがある からだ。ちなみにアメリカでは、既に死体の防腐処理に亜鉛は用いていない。

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ロザリアの遺体がどのような方法で防腐処理されたのか、これまで謎に包まれていたが、最近になってイタリアの生物人類学者ダリオ・ピオンビーノ・マスカリ氏がそれを突き止めた。

当時ロザリアの遺体処理を担当したのは、シチリア人の剥製師であり“エンバーマー”(死体防腐処理師)であるアルフレッド・サラフィア氏だった。サラ フィア氏は1933年に亡くなっているが、今回ピオンビーノ・マスカリ氏はその親族を探し当て、同氏が生前書き残した資料を調査する機会を得た。

調査の結果、サラフィア氏が書き記した直筆のメモの中に、彼がロザリアの遺体に注入した薬品名が見つかった。その薬品は、ホルマリン、亜鉛塩、アルコール、サリチル酸、グリセリンだった。

ホルマリンは、殺菌力を持つホルムアルデヒドの水溶液である。ホルマリンを用いた死体の防腐処理は、いまでこそ広く行われているが、そ れを初めて行った人物の1人がサラフィア氏である。アルコールは、湿度が極端に低い地下墓地内で、ロザリアの遺体を乾燥させミイラ化する役割を果たしたと みられる。グリセリンは逆に、遺体が極度に乾燥するのを防ぎ、サリチル酸は、菌類の繁殖を防いだと考えられる(注)。

では亜鉛塩にはどのような効果があったのか。アメリカ・エンバーマー協会の事務局長メリッサ・ジョンソン・ウィリアムズ氏によれば、 ロザリアの遺体がほぼ完璧な状態で保存されているのは、亜鉛塩に負うところが最も大きいという。というのも亜鉛には、遺体を石のように硬くする働きがある からだ。ちなみにアメリカでは、既に死体の防腐処理に亜鉛は用いていない。